第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の開幕に合わせ、建築家マルコ・ピバ氏の「複合性をデザインする:マテリアル、カラー、テクスチャ:リサーチ・ツールとしてのプロジェクト展(Materials Colors Textures : The project as a research tool)」が開催されます。太陽光再現LED技術「TRI-R」がメインデザインパートナーとして協賛し、様々な素材を照らす光がいかに重要か、建築家のマルコ・ピバ氏と共にリサーチします。また、TOL STUDIOもデザインパートナーとして参画しています。

この展示会は、現代デザインのプランニングの背後にある芸術面と機能面のリサーチに焦点を当てるものです。 会場は、1500年代に活躍したイタリア人彫刻家・建築家のヤーコポ・サンソヴィーノに由来する建築である「スクオーラ・ヴェッキア・デッラ・ミゼリコルディア (Scuola Grande della Misericordia)」です。この建築はつい先日に修繕を終え、そのドアが再び開かれたばかりです。1階フロアの展示空間は、2列に並ぶ列柱によって3つのエリアに分かれています。一方、上階の大広間ではパオロ・ヴェロネーゼ一派によるフレスコ画をご高覧いただけます。

展示は建築のテーマから始まります。マルコ・ピバ氏が率いるスタジオ・マルコ・ピバによるデザイン活動を6つの映像によって説明することで、実際の「現場」をお見せします。建築やデザインの仕事を実現するために必要な側面を、それぞれの映像で取り上げています。

これは、デザインのプロセスを物語ることを目的としています。コンセプトの段階から、開発に至るまで、材料の選択、技術設計、建設の段階を挟み、完成までのプロセスをご紹介します。現代のデザインの流れをリサーチすることで、それぞれの作業の奥深くにある真髄が明らかになります。

次に、展示会では理論から実践に至るまで、建築と建築を作り出す素材の関係性をご覧いただくことができます。この展示は、スタジオ・マルコ・ピバによる徹底的なリサーチと実験的な活動を支援する企業によって行われています。

様々な素材のインスタレーションをご覧いただくことで、素材がもたらす可能性が変化していることをご覧いただけます。これは、素材の利用方法が、最新の技術と一体になって実現されているからです。互いに補い合いあう、対照的な種類の美しさがある一方、伝統が色あせることなく私たちを魅了し、現代の様々な可能性が素晴らしい未来を創り出しています。

歴史ある場所と、触覚・視覚による素材の可能性を模索する展示から構成されています。大理石、石、石英、セラミックス、ガラス、金属、および色彩は、建築家と現代デザインのツールですが、同時に、建築やデザインの文化の恵みでもあり、イタリアの伝統に貴重な価値をもたらしています。

<展示会概要>
展示会名:DESIGNING THE COMPLEXITY
開催会場:ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(15° BIENNALE ARCHITETTURA)
SCUOLA GRANDE DELLA MISERICORDIA DI VENEZIA
開催期間:2016年5月27日(金) 〜 6月20日(月)
プレビュー:5月27日(金)

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